CSE、3要素認証のクラウド・ソブリン2モデル提供開始

この記事のポイント
- CSEが3要素認証基盤「SECUREMATRIX」の新モデル2種を提供開始した
- クラウド型と企業保有環境向けの2形態を用意し、中小企業や金融機関などを対象に
- 運用代行や連携機能も提供し、導入にはシステムや要件の確認が必要となる
シー・エス・イー(CSE)は、認証プラットフォーム「SECUREMATRIX」の新たな提供形態として、「SECUREMATRIX IAM クラウド」と「SECUREMATRIX IAM ソブリン」を2026年11月2日から提供開始した。発表自体は10月19日付で、今回のニュースは提供開始日を起点にしたものだ。企業が利用するクラウドサービス、社内システム、端末などの認証を一元的に扱うIAM(Identity and Access Management)の導入と運用を支援する。
Azure上のSaaS型と企業保有環境向けを用意
「IAM クラウド」はMicrosoft Azureを基盤にしたSaaS型のサービスで、利用者ごとに独立したシングルテナント環境を提供する。セキュリティパッチ適用やバージョンアップはCSEが担当し、利用企業の保守負荷を減らす構成だ。中小・中堅企業や特定部門などを主な対象としている。
一方の「IAM ソブリン」は、企業自身が準備するオンプレミス環境やプライベートクラウドにSECUREMATRIXを導入するモデル。金融機関、官公庁、重要インフラを保有する組織など、環境の統制や既存システムとの連携が重視される用途を想定する。ここでいうソブリンは、認証基盤を自組織の管理下に置く選択肢を指す。
記憶・所持・生体の認証要素に対応
SECUREMATRIXは、マトリクス認証による「記憶」、デバイス認証による「所持」、FIDO2準拠のパスキー認証による「生体」という要素を組み合わせられる。これらは提供元が示す対応方式であり、導入するだけであらゆるフィッシング攻撃を防止できると確認されたわけではない。認証強度は実際の設定、端末管理、復旧手順などにも左右される。
運用代行と追加連携も提供
両モデルには専門エンジニアによるIAMマネージドサービスが用意される。ユーザーやグループの管理、認証設定、アクセス制御、シングルサインオン(SSO)、ID同期などが対象で、標準SAML連携は3つまでと説明されている。追加機能として、災害復旧を支えるDRアドオンと、既存のオンプレミスシステムなどとの接続を支援するAPIアドオンも挙げられた。
企業にとって重要なのは、認証方式だけでなく、運用責任の所在と既存環境との整合性だ。クラウド型では基盤更新の一部を提供元に任せられる一方、組織固有のネットワーク構成や規制への対応では導入前の検証が欠かせない。ソブリン型は管理上の自由度がある反面、企業側が確保するインフラや運用体制も検討事項となる。
CSEはSECUREMATRIXについて25年にわたる国内開発・販売と累計100万ID超の利用実績を公表している。ただし、今回の2モデルの新規契約数、価格、性能比較などの具体的な数値は公式発表に記載されていない。導入を検討する場合は、対象システム、SSO連携数、障害復旧要件、データの保管場所、契約範囲を個別に確認する必要がある。
管理側のひとこと
新しい認証モデルの導入には、運用責任や環境との整合性をよく確認することが重要です。企業の規模や要件に応じて、適切な選択を検討してください。
みんなの反応
55件Azureで運用できるのは導入しやすそう
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パスキー対応は今後さらに重要になりそう
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